わたしのお肌
もうずっと昔から、自分の肌が周りの友達とは違うということには気づいていたけれど、まさか大人になってこんなにずっと肌で悩むなんて思いもしなかった。
わたしは子供の頃から頬が赤く、よく見ると毛細血管がチリチリと見えている肌だった。
とはいえ、触るとツルツルサラサラで見た目だけが人と違うだけであまり深くは考えていなかった。
子供だったし、"なんでみんなのほっぺたはチリチリしていないんだろう"と、なんとなく不思議だなというくらい。
だけど、20歳を超えてまともにメイクを始めた頃から周りの友達とは明らかに違うなと思い始めた。
みんながいいとおすすめしてくれるアイテムが悉く合わないか、何がいいのかがわからなかった。
ピリピリするし、保湿どころか表面に乾燥した膜が張っているような感覚になったり、とにかくわたしには合わない…そんなものばかり。
みんなは満足して使えているのにどうしてわたしは使えないんだろう?と、20代の頃もまだなんとなくどうしてかな?くらいにしか思っていなかった。
30代になって、人によって肌質は違うということをはっきりと意識するようになった。
以前から分かってはいたけれど、そんなに違うものなの?とあまり気にしていなかった。
すごく乾燥すると自分では自覚していたけれど、友達が気に入って使っていたから皮脂くずれ防止用の下地を使い続けたりした。
誰もが皮脂は出るものだと思っていたから。
だけど、わたしの皮脂量と友達の皮脂量は違っていた。
友達は昼に化粧直しをしなければ、夜には顔全体がテッカテカになるほど皮脂が出るタイプだった。
ところがわたしは、夜まで化粧直しが必要だと感じたことはなかった。逆にお昼頃には肌が少しパリッとしてきたな、少しかゆいな…と感じるタイプだった。
そんな2人が同じ化粧品を使うべきではないということは今ならわかる。
現在のわたしは、今まで普通に使えていたスキンケアアイテムがピリピリして使えないというところまできてしまった。
真の原因はわからないけれど、もしかしてこれが起爆剤になった…?と少しだけ心当たりがないわけではない。
それは"グリセリンフリー"
毛穴開きが酷く、毛穴が目立たなくなると聞いたことでグリセリンフリーを試してみたところ、今までに感じたことがないくらいの感想を感じた。
だけど毛穴も目立たなくなったと自覚してしまったがために、グリセリンフリーを続けてしまった。
これはだめだ…と気づいたのは3週間くらい経った頃。
グリセリンフリーを中断して、グリセリンに頼ってみたけれどなかなか元には戻らない。
今から2週間前から唇の周りの乾燥が激しくなり、それからずっと唇周りと鼻の下が何を塗ってもピリピリ痛く、質感もザラザラになってしまった。
これはもしかすると、よかれと思って塗っていたメンソレータムの口唇炎用のリップがダメだったのかもしれない。
大人しく病院に行くべきだった。
現在はカルテHDのローションとエマルジョン、そしてプロペトを使用中。
カルテHDもかなり刺激を感じるけれど、プロペトだけでは保湿がされないと思うのと、塗って10秒ほどでピリピリ感は治まることからとりあえず使い始めた。
今はまだ数日だから様子見だけど、今後使い終えても治らなければいよいよ皮膚科に行くしかないと思っているところ。
この辺の皮膚科、あんまり……なんだよなと思いつつ…
総合病院が一番好きだけど、"かかりつけ医を持ちましょう"というポスターがどこにいても目について、なんとなく居た堪れなくなる。
お年寄りに紛れて混雑する待合室(というより廊下)で立っていると、まだ若いんだから他に行けばいいのに…なんて思われていないかなぁなんて感じてしまう。
お年寄りよりも未来があるわたしにいい先生を譲ってほしい…なんてブラックなわたしも顔を出す。
結局ベテランの人気なお医者さんはいつもお年寄りの患者でいっぱいで、午後から仕事に行かなければならない時間のないわたしの担当は若い研修医。
耳鼻科に行った時もそう。
肌とは関係ないけれど、わたしの耳はもう治ることはない病気を抱えてしまっている。
担当が研修医だったからかどうかは誰にもわからないけれど、治療をしていた頃はお年寄りよりもわたしがベテラン先生を絶対的に必要としているはずだと心の中でブラックなわたしが降臨していた。
わたしは何も言っていないけれど、看護師さんからは「ベテランの先生にしてあげられなくてごめんね…」という言葉をもらったこともある。
ごめんねでは済まない事態にわたしはなっているのだが、人当たりのいいわたしは笑顔でやり過ごしてしまった。
こんなことになるならもう少しわがままを言えば良かったと後悔している。
肌のことでも後悔はしたくない。
だけどわたしには無限に時間があるわけでもない。
もう少し自力で頑張ってみて、それでもダメなら治療に入ろうと考えている。
いつか綺麗な肌になれるように…は少し贅沢なような気がするから、せめて刺激を感じない、乾燥を感じない肌になれるようにと願っている。